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だっこく

昔ながらの米づくりは、稲刈りを経て脱穀(だっこく)のフェーズに進みました。教科書にでてくるような千歯こきや足踏み式の脱穀機には、先人の知恵が詰まっていて感心します。主な作業は次の2つでした。
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1)イネから籾(もみ)をはずす
脱穀機には足踏みで回転する歯がついていて、束にして持ったイネをこれに接触させることで、籾をふるい落とす仕掛けです。使い方を知らないと歯車に巻き込まれそうになったり、ちょっとしたコツがいる道具です。稲穂の先端をたらすように近づけ、イネを少しずつ回しながら歯に当てていくと、きれいに籾が取れるようでした。
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一方の千歯こきは直感で使い方が分かります。
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2)もみを選別する
「とうみ」という機械をつかって、イネからはずした籾を選別します。手動で扇風機を回して風を発生させ、籾を飛ばすことで、重力の法則にしたがい、重い籾は手前に軽い籾は遠くに飛ばされます。こうして重い籾(=実がつまっている)だけを選別する仕組みです。よく出来ているものだと感心します。
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花咲爺さんが持っているカゴのような道具ですが、「み」というのだそうです。これに籾をいれて両手で持ち、オムレツを返すでもなく、ドジョウすくいでもなく、ふるいにかける感じの絶妙な動きによって軽い籾と重い籾を選別していきます。地元農家の人は職人のようにうまく扱っていましたが、素人にはそのコツが分かりませんでした。こういうのを暗黙知の世界だというのでしょうね。
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参加した人たちは大人と子どもを合わせて30人くらい。子どもの作業量と体験教室としての遊びの要素を考慮すれば、実質的には10人くらいで半日がかりの作業だったと思われます。したがって、単純に工数換算すれば5人日(一人でやったら丸5日かかる作業量)と見積もれるわけですが、そう考えると、こんな原始的にみえる道具でさえ、予想をはるかに超えた効率化をもたらしていることが分かります。60坪程度の谷戸田から40~50kgのお米が収穫できる見込みです。これが多いのか少ないのかピンとこないのですが、例年にない豊作なのだそうです。
次回はもみすり、精米です。

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