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ポール・オースターの幽霊たち

GHOSTS少し前、近所の本屋さんで、いろいろな雑誌の編集長おすすめの一冊(・・・だったかな?)とかいうフェアをやっていて、そのときにレコメンドされていたのがこのポール・オースターの「幽霊たち」でした。冒頭の出だしである

まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。・・・
という部分は、書評等でおなじみのフレーズのようです。ポール・オースターを手にとったのは、実はこのときが初めてだったのですが、このフレーズを読んで、まんまと惹かれてしまいました。
主人公である私立探偵ブルーが、依頼人のホワイトから、アパートに一人暮らしのブラックという男を見張ってくれと依頼されます。アパートにこもって何か書きものをしているブラック。その様子を監視しながら、何かが起るのをひたすら待ち続けるブルー。最初のページでは、抑揚のないブルーの仕事を、映画のカメラでも回すように第三者の視点から追い続けます。通勤電車の中で、なんか退屈な本だなあと思って読んでいたら、あるときから話が動き出していきます。焦燥感、疑念に耐えきれなくなったブルーが変装してブラックとの接触を試みるのです。やがて意外な結末が・・・。
とはいうものの、なんか消化不良というのが読後の率直な感想。ラストを読んで困惑、一回読んだだけではわからない本だったというスイカさんと同じ印象をもちました。鏡に鏡を映すような、現実と非現実が混じりあった不思議な世界です。他作のあと、もう1度読んでみたい感じがしました。
偶然にも職場ではオースターファンが多かったようで、前の席に座っている同僚が「ムーン・パレス」を貸してくれました。あとがきにありましたが、オースター自身の青春時代をモチーフにしたというこの本も、けっこう評判がいいみたいですね。少しずつ読んでいこうと思っています。

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コメント

トラックバックありがとうございます、そして初めまして!!

ポールオースターは2作目でして、あんまよく知らないんですよ。ただ、幽霊たちは個人的に好きな本です。あと1回以上読みたい、と思わせる。

ということでお邪魔します。

投稿: スイカ | 2004/12/15 12:41

こんばんは.私も以前にこの本を読んだことがあります.
その時はやはり???だったと記憶していますが,
その不思議な感覚がまたいいのかな~と思ったりして(^^;
彼の監督作,映画「lulu on the bridge」もそんな感じでした.
(アマゾンで見たらDVDが出てました)

投稿: ko-hi | 2004/12/19 00:36

ko-hiさん、こんばんは。
映画情報ありがとうございました。知らなかったので嬉しく思います。(^o^
Amazonをみてみたら、ラブロマンスのようですね。
正月休みにでも、関係各位が寝静まったあと、一人幻想的な世界に浸るにはもってこいの作品のような・・・。

投稿: cozy | 2004/12/19 22:22

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ポールオースターの幽霊たちを読んだ。 4〜5年前に一度読んだがとっかかりが読みずらくて断念した作品。前半の読みづらい印象は相変わらず、我慢の読書。 ヨクヨウ... [続きを読む]

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