« 極上なまどら焼き | トップページ | オープン戦に強いチームは果たして優勝するのか? »

【ローマ人の物語8】カエサルの少年時代

紀元前100年、ローマ貴族の家に一人の男児が誕生しました。歴史上、英語読みではジュリアス・シーザーと呼ばれるローマ最大の英雄、ガイウス・ユリウス・カエサルです。3つの名前をもつローマ人なので、ユリウス一門に属する、カエサル家の、ガイウスさんということになります。

p53 少年の彼に考える材料を与えた人々は、「ユリウス市民権法」を成立させた伯父にかぎらず、その多くが少年の身近に生きる人々であったのだ。

彼が13歳だったときに、伯母の夫にあたるマリウスが、伯父であるルキウス・ユリウス・カエサルを殺すというショッキングな事件が起ります。スッラの軍事クーデターによってローマを追放されたマリウスが、怨念のかたまりと化してスッラ派の人々を皆殺しにするという復讐にでたのです。カエサルの少年時代に生きた歴史を変えた人物は、双方ともまぎれもない親族だったということです。感受性豊かなこの時期にあって、考える材料というには酷すぎる現実ともいえます。

p65 カエサルの生涯を彩ることになる勝負師的性向は、この母親からの遺伝であるのかもしれない。

すでに決まっていた婚約を破棄してまで、キンナの娘とカエサルを政略結婚させることに導いた母アウレリアの慧眼のことです。このときカエサル16歳。グラックス兄弟以降、「元老院派」と「民衆派」にニ分していたローマの政治勢力でしたが、キンナの娘を妻に迎えることによって「カエサル=民衆派」をアピールするという、当時の趨勢を読みきった判断でした。
生涯を通じてカエサルを特徴づけたことの一つに、絶望的な状態になっても機嫌の良さを失わない楽天的な性格があるといいます。この理由は、母親が幼少時に注いだ愛情にこそあるのだという部分が印象に残りました。
以上 文庫版「ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)」より。

|

« 極上なまどら焼き | トップページ | オープン戦に強いチームは果たして優勝するのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24960/2575185

この記事へのトラックバック一覧です: 【ローマ人の物語8】カエサルの少年時代:

« 極上なまどら焼き | トップページ | オープン戦に強いチームは果たして優勝するのか? »