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映画「ジュリアス・シーザー」をみた

レンタルビデオ屋の「史劇」のコーナーに、古めかしいVHSのビデオが置いてありました。タイトルは「ジュリアス・シーザー」。シェイクスピアの悲劇が映画化されたものです。
牛歩のごとく読み進めているローマ人の物語では、ユリウス・カエサルと呼ばれるこの人物像について、想像を掻き立てながら文字を追っています。しかし、これはあくまでも著者である塩野七生氏の視点や歴史観を投影したものです。「ローマ人の物語」シリーズという1本筋の通った読書に身をまかせながら、たまには同時代の映画作品や別の著書に寄り道するのもまた楽しということで、さっそく借りてしまいました。

物語は、シーザー暗殺の前夜の密談にはじまり、シーザーの暗殺後、ブルータスとアントニーの後継争い、その戦いに敗れて自害するブルータスの最期までが描かれています。「ブルータス、お前もか」のシーザーの文句があまりに有名ですが、物語はブルータスの悩みや葛藤が中心です。この映画、タイトルがジュリアス・シーザーであり、俳優の演技が目立っていたのはアントニーだとはいえ、ストーリー的には主人公はあくまでもブルータスのように思えました。シーザーのイメージが、塩野氏のローマ人の物語で描かれている寛容さや柔軟性、先日観た映画「クレオパトラ」のレックス・ハリソンが演じていた少しにやけた伊達男ぶりとは違って描かれていたように思えます。

キャシアスら陰謀者たちに引き入れられ、正義を信じてシーザー暗殺を実行したブルータスでしたが、シーザー追悼の名目で演壇に立ったアントニーの巧妙な演説によって、ローマ市民が「反ブルータス」へ導かれていくシーンは見応えがありました。また、アントニーの軍に追い詰められ、絶望したキャシアスとブルータスが、いずれもシーザーを討った剣をつかって自害するシーンは悲劇そのものでした。

これまでシェイクスピアはほとんど読んだことがなかったのですが、一つ一つのシーンがつながって全体のストーリーをつくりあげるという舞台劇ならでは?の面白さを少しだけ感じとれたような気がしました。

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