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【ローマ人の物語12】統治システム改革へ向けた3つのアプローチ

共和政から帝政への移行。これこそがカエサルが越えた真の「ルビコン」だったというように、もはや広大になったローマを治めるためには、新しい統治システムが必要でした。強大化した肉体に適用した内臓を求めるために。

p109 人間にとっては、ゼロから起ちあがる場合よりも、それまでは見事に機能していたシステムを変える必要に迫られた場合のほうが、よほどの難事業になる。後者の場合は、何よりもまず自己改革を迫られるからである。自己改革ほど、とくに自らの能力に自信をもつのに慣れてきた人々の自己改革ほど、むずかしいことはない。

ローマ独自の共和政とは、2人の「執政官」にみられる君主制の利点、「元老院」に体現される貴族制の利点、さらに「市民集会」にみられる民主制の利点を合わせ持った優れた統治システムでした。しかし、強大化したローマでは、このやり方では通用しなくなり、スッラ、キケロ、カエサルの3人は、それぞれのアプローチで現状打破しようと試みたのでした。そして、改革を成し遂げたのはカエサルだけなのでした。

スッラ
・処罰者リストによる反対派一掃
・元老院体制の補強
・年功序列制度の実施(個人の台頭を抑止)

キケロ
・ローマ公人の徳の向上
・「武力なき執政官、トーガ姿の軍司令官、文よく武を制す」の啓蒙

カエサル
・「寛容(クレメンティア)」を新秩序のモットーとする
・ユリウス暦の制定、通貨改革

一瞬、鳴かぬなら・・・ホトトギス、の3人を思い出してしまいましたが、少し違いますかね。
以上 文庫版「ユリウス・カエサル ルビコン以後(中)」より。

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