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ブレイブハートに感動した週末

このところ史劇映画ばかり観ていますが、このブレイブハートもよかったです。以前から気にはなっていましたが、3時間にも及ぶ大作ということもあって、ずっと先送りにしていました。監督・主演メル・ギブソンというだけで、アクション中心の小気味よい展開ぐらいに予想していましたが、思った以上に心に響く作品でした。
戦記ものであるため、たまに目を覆いたくなるような残虐なシーンや、過激な復讐もあるのですが、愛する人を殺された主人公ウォレス(メル・ギブソン)の怒りと悲しみに同調してしまい、心の中で無意識のうちに拳を固めていました。権力による一方的な支配と屈辱行為、良心を踏みにじる裏切りによる怒りと憎しみが、人間の尊厳をかけた自由を勝ちとるための戦いになっていく様は、スパルタカスグラディエーターにも通じるものがあります。そういう意味で、ストーリーとしては一つの"型"であるともいえ、わかりやすい、悪くいえば単調な作品だとは思います。しかし3時間ものあいだ飽きさせないのは、この映画が「本当に大切なものは何か?」を私たちに何度でも問いかけ続けるからだと思います。また、スコットランドを助けるアイルランドの援軍、イングランドに政略結婚で妃をとられたフランスなど、当時のヨーロッパ諸国それぞれのイングランドへの思いや、歴史的変遷などが垣間見れる点も、興味深かったです。

幾度の裏切りにも屈することなく、ついには死に至る拷問にかけられようとも、自分の信念を決して譲らないウォレスの"勇敢な心(ブレイブハート)"が、とうとうスコットランドの若き王ブルース(アンガス・マクファーデン)に引き継がれます。この映画では、一時はウォレスと熱い握手を交わし、ずっとウォレスのことを尊敬していたにもかかわらず、彼を裏切り続けるしかなかったブルースこそ、ブレイブハートを手に入れるまでの迷い、苦悩、勇気、希望などをみごとに演じ切ったもう一人の主役ではなかっただろうかと感じました。

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