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老兵は死なずただ消えゆくのみ

macarthurダグラス・マッカーサーの半生をつづった映画を観ました。指揮官を解任されたときに米議会で行なった演説での名言です。憲法改正、農地改革、婦人解放、財閥解体などの占領政策によって、戦後日本の骨格づくりに貢献したマッカーサー元帥が、ローマの休日のグレゴリー・ペックの名演により"英雄"として描かれていました。
マッカーサーに対する見方は、人それぞれだろうと思いますし、自分自身も戦後を生きたわけではないので、実感としてよく分かりません。
ただ、戦後の日本人は、なぜ昨日まで殺し合っていた敵軍の総司令官に従順、尊敬し、2000日にもおよぶ支配のあと帰国しようとした際には、羽田までの沿道に20万人もの人々が見送り、彼の離任を心から惜しんだのか?

あくまでも娯楽映画として受け止める必要はあると思いますが、戦争のない平和な世界を望んでいたこと、彼自身が第二の故郷といったフィリピンを見捨てることなく、必ず戻ってくると約束しその約束を果たすこと、原爆投下では「"妙なもの"をつくりおって」と米政府(連合軍)を批判したこと・・・等々、マッカーサーを"英雄"たらしめる人格や言動が描かれていたように感じました。実際、当時多くの日本人が、マッカーサーのことを「征服者」としてではなく「解放者」として迎え、"英雄"として見ていたことが想像できます。
幣原首相がマッカーサーに対し、憲法に「戦争放棄」を盛り込むように提案したシーンでは、憲法制定に至る経緯についての認識を新たにしました。
一方で、自尊心や自己顕示欲の強い軍人としての姿も描かれていました。朝鮮戦争での戦略をめぐってトルーマン大統領と対立し、解任されてしまいます。標題の名言に象徴されるように、マッカーサーは最後まで軍人なのでした。「義務、名誉、祖国」の3つを、軍人として守るべきものとして挙げたウエストポイントの陸軍士官学校での演説も印象に残るシーンでした。

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コメント

計らずも60年前のきょう1945年4月3日は、マッカーサーが米太平洋陸軍(USAFPAC)総司令官に任命された日だったようです。年表にありました。

投稿: cozy | 2005/04/03 23:24

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