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第2回:協調学習という考え方

放送大学の「学習科学とテクノロジ」の第2回目のテーマは協調学習でした。
「人は、ひとりでは出来ないが、手助けしてもらえば出来ることがある。」という学習観にもとづき、いろいろな実験を観察しながら、人とともに学ぶことの有効性やメリットを証明していました。

生徒にきわめて深いレベルの学習効果をもたらすという理科の「仮説実験授業」が紹介されていましたが、つい先日、北の丸公園にある科学技術館でみたものが、まさにこれでした。そこでは白衣を着たおじいさん博士が、空気を入れた風船をマイナス160℃の冷却装置に入れたらどうなるかという実験をしていたのですが、概ね次のような手順で進められていました。それを見守る子供たちの目は、たしかに生き生きとしていたことを思い出しました。
1)仮説の提示・・・結果がどうなるか、いくつかの選択肢を与えて挙手させる
2)議論させる・・・なぜそういう結果になると思うのかを考えさせる
3)実際にやってみる・・・実際に風船をマイナス160℃の中に入れる
4)結果を共有する・・・みんなで様子を確認して、なぜそうなった理屈を知る
ちなみにこの実験では、風船がしぼんで空気が液体窒素になります。冷却装置から取り出すと風船が膨らんで元に戻っていました。

このような「仮説実験授業」では、挙手する様子をみて他の人たちの考えが見える状態にあること、他の人たちを納得させられるような意見を言うために深く考えること、意見を出さない子も他の人の意見を聴くことで学習が起きていること、等々、他人といっしょに学ぶ協調学習の環境がそろっているため、学習効果が高いのだといいます。
番組の最後にドナルド・ノーマン教授がいっていた「カンニングの擁護」という考え方がとても面白かったです。次のような考え方です。

「カンニングを一概に悪と決めつけるのではなく、解が分からなければ人に聞けばいい。人の解を盗むのではなく教えてもらえばいい。教えてもらったら正直にAさんに答えを聞いたといえばいい。そうすれば自分の答えも見つかるし、Aさんの評価も上がるはずだ。カンニングもそのような捉え方をすれば、新しい学びの機会となる。学習は社会的な活動である。」
テレビを見た後でテキストを読んでみたら、「親が手伝った夏休みの宿題には意味がない」とか「テストは一人で受けるもの」という<常識的な>見方が、ある意味偏ったものに見えてくるだろう、と書いてあってさらに共感しました。以前読んだ本の感想のネットワークでいっしょに学ぶにつながる話だと思いました。

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