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第4回:マイクロワールドの利用

放送大学の「学習科学とテクノロジ」の第4回目のテーマはマイクロワールドでした。
日常生活のように複雑な問題が起きる場面を「マイクロワールド」(ビデオ教材)として切り出し、問題の解き方そのものをみんなで考え、一番いいと思った方法で問題を解いてみるという教育手法です。この方法で、生徒は学校で学んだことが実社会で役に立つことに気づき、関心をもつようになるといいます。
「ジャスパー・プロジェクト」と呼ばれる米国の大学での研究が紹介され、ハンターに撃たれて傷ついたワシを救助するための最短経路を計算する問題が例としてあげられていました。ビデオ教材のなかには問題解決に必要な情報が隠されており、子供たちは宝探しでもするように、面白そうに取り組んでいました。自分のいる場所、移動手段、制約条件などからワシを救うために必要な行動を考え、距離、速度、時間などを計算する演習を通じて、算数が日常生活にも役立つことを体験できるのだそうです。

この方法がうまくいくかどうかは、「マイクロワールド」(教材)の出来映えも然ることながら、むしろ先生の授業の進め方にかかっているように感じました。そういう意味で、教える側に必要な能力として齋藤孝さんが自著「教え力」のなかで挙げている「テキスト力(素材力)」と「ライブ能力」という考え方を思い出しました。齋藤氏がいっているライブ能力とは相当に広い概念です。しかし、今回の放送で、ジャスパー教材の使い方についてインタビューに答えていた先生方が、「準備するのが必ずしも正しいやり方ではない」、「いろいろな解き方があることを認める」、「生徒が質問してきたときに教えるのがいい」といった、授業への関わり方についての示唆に共通点があるように思えました。

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