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第6回:科学的な考え方を日常化する

凍ったペットボトルを融かさないためには、アルミ箔で包むのがよいか?または毛布で包んでおくのがよいか?
放送大学「学習科学とテクノロジ」の第6回はこんな実験ではじまりました。科学の知識が日常生活で役立つということを理解させるには、どのような授業を行えばよいか。それがテーマでした。北米で行われたWISE(Web-based Inquiry Science Environment)プロジェクトが紹介されていました。
「答え」を教えるのではなく日常的に知っていることと結びつける。すなわち、知識の伝達ではなく知識の統合が、授業の目的なのだという考え方が面白かったです。
今回のテーマからは外れますが、中高生ですら授業であれだけの活発な議論ができるのには感心しました。自分の考えを論理的に主張し、正当化するために情報(証拠)を集めてくるというトレーニングが、すでに授業で取り入れられていることは驚きでもあります。
また、議論を成り立たせるために、生徒に気づかせ、思考を引き起こし、原理原則へ導いていく教師あるいはコーチの介入(問題の投げかけ、発問、ヒントの与え方)が、日本とアメリカではだいぶスタイルが違うような印象を受けました。日本では先生が生徒に対してマンツーマンで指導するスタイル(家庭教師のイメージ)がまず思い浮かびます。
また、いきなり皆でディスカッションしながら、考え方を整理したり、思考を深めたり、論理を組み立てていく(=知識を統合していく)という学びのスタイルは、少なくとも自分が中高生の頃にはありませんでした。まず個人で考えてみて・・・というスタイルだった気がしますし、今となっても、そういう学びのスタイルが私の中では定着している気がします。
そんな風に考えると、アメリカ=個人主義、日本=集団主義という通説は、学びのスタイルという点で考えると、むしろ逆なのではないかと思ったりもします。

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コメント

こんにちは。

ちょっと違うかもしれませんが、
教育テレビの”しゃべり場”などでは、
活発な議論があって、興味深かったです。

アメリカでは、
正しいか正しくないかよりも、
どうしてそう考えるのかということを
人に伝えることを重視ているということでしょうか。

投稿: こばやし | 2005/05/25 12:36

こばやしさん、コメント有難うございました。
おっしゃるとおり、結論を導くためのプロセスと、それを他人と共有することを重視している印象があります。
今回の放送でも「考えを見えるようにする」ツールが紹介されていて面白かったです。
「人の学び」の解明に、テクノロジも一役買っていることがわかります。

投稿: cozy | 2005/05/27 01:39

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