« 監督 | トップページ | Yonda? »

第5回:デザイン研究

放送大学の「学習科学とテクノロジ」の第5回のテーマはデザイン研究でした。
ようするに、
「学習科学とは、効果が期待できる学習環境をデザイン、実践し、何がうまくいったのかを分析したうえで、それらを活かして実践と評価を繰り返すという実践的な研究分野である。」
が、本日の主題だったようです。

直感的にも「まあそうだろうな」という感じはしますが、学習科学の研究には"実験"という方法は馴染みにくいというところが、個人的に腑に落ちたところです。たとえば、「インターネットを使った→学習効果が上がった」という仮説を検証するための実験を考えたとき、そもそも人が何かを学ぶときには、インターネットの他にも多くの要因が相互作用するはずなので、インターネットを使った学習実験に対し仮によい成果が表れたとしても、その原因は特定できないという考え方です。

このような問題意識をふまえながら、学習科学研究の先駆者であるブラウン(Brown,A.L.)氏による学習科学の研究は、要因をはっきりさせるために実験を行うのではなく、どんな学習が行われているか分析することで学習そのものの質を上げよう!というアプローチに変わってきたといいます。この部分こそ、「研究すること」と「教育すること」を別物と考える従来の教育研究との大きな違いだ!と、強調されていたと思います。

ブラウン氏が着目したメタ認知プロセスの概念や、「ジグソー方式」「相互学習法」というメタ認知能力の教え方の工夫も面白かったです。これらは言葉こそ難しいのですが、そのねらいや進め方は、実は企業内研修や講習会などでは普通に取り入れられている、グループ討議やロールプレイング等の教育手法そのものだと感じます。教育研修の実践カリキュラムやプログラムといったものが、先人たちの研究成果のうえに成り立っているということを実感させられました。

|

« 監督 | トップページ | Yonda? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24960/4103510

この記事へのトラックバック一覧です: 第5回:デザイン研究:

« 監督 | トップページ | Yonda? »