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【ローマ人の物語14】ノーメンクラトール

roma14

p143 ローマには昔から、有力者は家を外にする際に、「ノーメンクラトール」と呼ぶ役の奴隷を同伴するのが習いだった。

このノーメンクラトールと呼ばれる奴隷の役目ですが、主人に挨拶しようと近づいてくる人たちを見るや、すかさず近寄ってくる相手の名前を主人にささやくことなんだそうです。主人に代わって名前と顔を覚える知的な奴隷なのです。しかも、選挙中ともなれば、名前を呼びかけるだけでなく、その人の家族のこと、商売のこと、関心事など「あなたへのメッセージ」をささやくというから、現代風にいえば「歩くCRM」のような存在だったのでしょう。
いわゆる「帝政」といえば、非民主的な政体の代表格のようなものでありながら、なぜ、そのような大衆に迎合するためのノーメンクラトールが必要だったか?それは

p146 ローマの帝政とは、選挙つきの帝政なのである。

という一行に端的に表されていました。アウグストゥスによる帝政は、表面的にはあたかも共和政であるかのような印象を人々に与えた巧妙なやり方だったといいます。
以上 文庫版「パクス・ロマーナ(上)」より。
それにしても、きょうのココログ、重過ぎます。。。

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