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とり残されて

宮部みゆきの短編集を読了。「返事はいらない」「人質カノン」「淋しい狩人」のあとの4作目になりますが、それらの作風とは異なり、超常現象を扱った不思議感覚のミステリーでした。短編集は電車のなかで一話ずつ簡単に読めてしまうのがいいですね。

7篇の中では「たった一人」がよかったです。ありえない話だと言ってしまえばそれまでですが、ヒロインの梨恵子が、夢の中でみる場所を探してほしいと探偵に調査依頼し、20年を遡って徐々に明かされていく謎解きの妙に引き込まれてしまいます。
何が本当のことなのか、結局謎につつまれたまま物語は終わってしまうのですが、ひよっとしたら、起こったことすべてが梨恵子の夢の中での出来事であり、妄想に過ぎなかったのかもしれないという疑念が残りました。そんな読後の解釈も楽しい作品です。

1作目「とり残されて」
2作目「おたすけぶち」
3作目「私の死んだ後に」
4作目「居合わせた男」
5作目「囁く」
6作目「いつも二人で」
7作目「たった一人」

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