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プライド 運命の瞬間

日本人としての誇り(プライド)をもって矛盾だらけの東京裁判に対峙した被告人、東條英機の姿が描かれています。東條英機といえばA級戦犯。自分自身も含めて、悪しき軍国主義のシンボルとしての評価が一般的と思われますが、この映画を通じて、これまで学校の教科書では教わることのなかった歴史の一面を知りえたように思えます。
たとえば、この映画のなかで出てきた満州国建国にあたっての皇帝溥儀の証言、南京虐殺をめぐる関係者の証言、インド独立への日本の軍事行動の関与などを通じて、いわゆる自虐的といわれる歴史観について考え、見つめ直すことも必要ではないかと感じました。
さらに、情報操作あり、勝者が敗者を裁くという、法に照らし合わせば必ずしも正当とはいえない東京裁判は、民主主義、平和主義の国家をつくるための人為的な総括(政治ショー)だったのだと、あらためて認識させられました。
そこまでして連合国軍が日本に植え付けようとした思想、そして日本が世界に対して受け入れることを公約した平和主義、民主主義とは何だったのか。おそらく今後、憲法改正や日米安保の問題がヒートアップしていくだろうと思われますが、これらを考えるうえで、この映画で描かれている東條英機の「プライド」は、日本人にとって様々な示唆を与えてくれそうです。
ところで、監督の伊藤俊也氏。代表作が「女囚さそりシリーズ」だと知り、不条理なものと闘う人間の姿を描いているところが同じだと思いました。独り暮らしをはじめた学生の頃、ボロアパートで徹夜しながらテレビ東京に見入ったのを思い出します。

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