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名医を育てろ

9月27日放送のガイアの夜明けを見ました。
昨年10月から今年6月までに起きた医療事故はなんと889件(うち死亡事故が108件)。平均すると1ヶ月に100件ですから1日に3件以上も起きている計算になりますね。「ミスをミスとして発表するようになったから件数が増えただけだ」という現役医師による空恐ろしい証言もありました。なるほど病院ランキングの本や名医を紹介するガイドブックが売れるわけです。

そんな中、医療への不信感を払拭するために、各病院の「技術の伝承」への取り組みや、新しい「研修システム」の導入が紹介されており興味深かったです(少々駆け足だったのが残念ですが)。なかでも“神の手を持つ男”と呼ばれる脳神経外科医による脳腫瘍の手術現場にカメラが潜入し、20名もの医師が同席するなかで医療技術が伝承されていく様子は見応えがありました。現場に立ち会うことで技術が伝承されるという感覚が、実感としてよく分からなかったのですが、おそらく名医を取り囲む医師たちの集中力や観察力は、凡人には想像を絶するものなのでしょう。

彼から技術を引き継いだ医師が、見事にその技術をつかって手術を成功させたというエピソードも紹介されていました。10割の成功(=医療ミスゼロ)を目指すという医師のコメントは、人の生死がかかった現場でしか経験を積めない医師という職業の過酷さを象徴していました。

名医を育てるプロセスについて考えてみると、最近みたある図が思い出されました。PM育成ハンドブック(IPA)の20ページに出ている「スキル定着のためのプロセス」の図です。93歳の現役医師である日野原重明さんが番組冒頭で語っていた「学びがいつもある。患者からも学んでいる。」という言葉によって、いみじくもPM育成ハンドブックに示された「知識」と「経験」と「スキル」をつなぐループ構造が連想されました。そして、この図のなかでのメンタリングという矢印(上級PM)は、番組に登場した“神の手を持つ男”のような名医を意味しているように思えます。

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コメント

こんばんは。初めまして。
私も見ました。私は看護師になる勉強をしていますが、こういう医師が多く育ってくれることを期待しています。看護師にとっても名医というのは良い影響を与えてくれるものであると思います。医学科の方たちを間近で見ていると少々不安ですが・・・(汗)このような番組がこれからも多くの方に見てもらえばいいなぁと思います。

投稿: sakura | 2005/09/28 00:42

sakuraさま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
地道な医療改革の成果として、患者全体(人間)をみることのできる医師が沢山出てくるといいですね。
看護師になれるようがんばってくださいね。
またおいでくださいませ。

投稿: cozy | 2005/09/28 23:06

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