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少し視点を変えて「ローマ人の物語」の読書再開

いま本屋にいくと、ローマ人の物語文庫版の続編(17~20)が平積みになっています。
昨年来、ずっと読み続けてきたローマ人の物語ですが、カエサルの時代からオクタヴィアヌスの時代へ移ったあたりから、どうも興味関心が薄れてきたというのが率直なところです。
その理由は、これまでローマ人の物語を「戦記」として読んでいたからだと思います。
カエサルまでの物語は、どちらかというと外交を含めた対外政策がメインでした。特に戦争(戦術)において、いかに軍隊(兵士)を率いたかというリーダーシップ論だったと思います。ここでのポイントは、他国あるいは他民族を力で押さえ込むのではなく、「寛容」の精神でもってローマに同化させていくやり方でした。
ところが、オクタヴィアヌスの時代になると国内政策がメインになります。帝政のもとで国づくりをいかに進めていくか、行政改革やインフラ整備にどのように取り組んだかが物語の中心です。
昨今の日本のおかれた状況を省みれば、読み方次第で、むしろ後者の方が旬であり、示唆に富んでいて面白いのかもしれません。
そんなことを思いつつ文藝春秋(2005年10月号)を読んでいたら、ちょうど塩野七生さんの一考を見つけました。ローマの歴史をみると、時には流血してまで改革を断行し、国家が危うくなるほどの内紛や内乱を引き起こしたこともあった。けれども、仮に国家が二分するような事態にあっても、あるところまで行くと問題の本質に戻るのだというのです。そのためには何よりも「問題を単純化する」ことが大切だと述べられていました。さらには、問題の単純化ができなければ、百家争鳴はしても改革は頓挫するとあります。
読書の秋、これまでとは少し視点を変えつつ、再びローマ人の物語へ傾倒してみようかと思っています。

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