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オーデュボンの祈り

伊坂幸太郎のデビュー作。
150年も外界との交流が遮断されているという孤島が舞台。
支倉常長の時代から鎖国状態にあるのです。

自らの意志とは関係なくこの島に連れてこられた主人公にとって、
喋るカカシがいたり、島民公認の殺人者がいたり、
そこは常識を逸脱した狂気の世界です。
かと思えば、弱者を助ける者がいて、愛する人のために尽くす者がいて、
読者もカオスな状態が続きます。

この島には
「外から来た人間が、この島に欠けている何かを置いていく」
という、昔からの言い伝えがあるらしいのですが、それは何なのか?
とても気になって読み進んでしまいます。

そして、まるで暗号のような登場人物たちの奇妙な行動、不可解だった一個一個の出来事、
それらが、最後にはジグソーパズルが完成するように見事につながるのです。
そういうことだったのね・・・
と、伊坂さんの本には、いつもそんな魅力がつまっています。

「世の中のすべてのものには役割や存在意義があり、それが少しでも変われば未来は変わるのだ。」
未来を見通す力をもったカカシがこんなことを言ってましたが、
この小説に仕掛けられている緻密な伏線そのものみたいですね。
なんとシュールな小説か。

オーデュボンの祈りオーデュボンの祈り
伊坂 幸太郎

新潮社 2003-11
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コメント

はじめまして。
拙ブログにコメントをいただき、ありがとうございました。現在、「ラッシュライフ」を読んでいます。当分、寝不足がつづきそうです。

投稿: サンシロウ | 2006/03/31 23:52

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