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グラスホッパー

伊坂幸太郎らしいテンポのよさと、クールな書き口はいつもどおり。しかし、出てくるのは非合法な商売で儲ける企業や、人間を虫のように殺す非情な殺し屋たちです。

大都会に生息するヒトという生き物のことを伊坂幸太郎は次のように観察しています。
「人間ほど個体と個体が接近して生活する動物は珍しい。それは哺乳類じゃなくて、むしろ虫に近いかもしれない。」と。
トノサマバッタは密集した場所で育つと、やがて「群集相」という凶暴なタイプに変異するのだそうです。あちこち食い散らかし、共食いさえおこなう変異したトノサマバッタをモチーフにして殺し屋を描くという視点は、さすがとしかいいようがありません。大都会の雑踏のなかに、変異したトノサマバッタが潜んでいるようでゾッとさせられました。この本を読めば、地下鉄のホームに立つとき、背後に「押し屋」がいないか振り返ることになるでしょう。

個人的には優しさが感じられる他の伊坂作品のほうが好きです。「蝉」にも「鯨」にもあまり感情移入できなかったというのが率直な感想なのでした。

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伊坂 幸太郎

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