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「勝つこと」と「楽しむこと」

このまえの日曜日、私たちの少年野球チームは一回戦であっさり敗退。
お前たちは勝つ気があるのか!攻める気持ちがあるのか!悔しくないのか!
監督、コーチをはじめ、応援にきていた多くの親たちの感想です。

技術では決して負けていないのに、気持ちで負けたという試合でした。おっとりして優しすぎる選手たちに、憤りすら感じました。帰宅後、息子の不甲斐なさに説教モードになったのは言うまでもありません。

私たちのチームは「野球を楽しむ」をモットーにしています。しかし、負け続けていては楽しいはずもありません。どうしたら選手の心に火をつけられるだろうか?別れ際、他のコーチとの会話に結論はありませんでした。

怒鳴ったり、脅かしたりという外発的な動機づけではなく、選手たち自身が、野球の本当の「楽しさ」を発見できるような働きかけができないものか。
最近、「楽しさ」=「フロー体験」という考え方を知り、チクセントミハイ博士の本を読んでいたところです。

-------引用

■運動選手にとってフローが重要な理由

 ピークパフォーマンスを達成することは、競技種目の選手やコーチにとって非常に重要な目標であり、フローはそのような結果を生むのに役立つ。フローの心理状態は、人を自己の限界へと駆り立てる傾向がある。ベストを追求する選手にとって、フローがきわめて重要である理由の1つはそこにある。選手やコーチなら熟知しているように、心が集中していないときに身体を高い水準で働かせることは困難である。
 ピークパフォーマンスを求める人々にとってフローは重要であるが、他方では結果とは無関係に、フロー体験それ自体に価値がある。結果にこだわりすぎるとフロー体験は容易に失われてしまう。試合に勝つことへの関心が強すぎると、フローをもたらす可能性がある心の状態が失われることになる。このことはパフォーマンスにとっても致命的である。さらに悪いことに、スポーツの存在を何よりも正当化する、楽しむという気持ちを失うとしたら、いったいスポーツから何が得られるというのだろうか。

(「スポーツを楽しむ―フロー理論からのアプローチ」P18-P19より引用)

スポーツを楽しむ―フロー理論からのアプローチ

これによると、このフロー状態に至るには、挑戦水準と技術レベルのバランス(CSバランス)がポイントだといいます。最適なバランスを生み出すための手立てとして
・自分なりの目標を立てる(具体的な行動と目標)
・技能一覧表をつくる(重要度と自己評価)
・過去のフロー体験を思い出す
・自己への語りかけをメモする(消極的な語りかけは積極的なものに置き換える)
などが参考になりそうです。

ようするに、「書き留める」ということが大切なのだ!
と、思っていた矢先に監督からのメール。

>>各自、ノートを1冊用意して練習、試合の反省を書かせます

さすが!我らの尊敬する監督です。

行動を起こす(怠惰な心に打ち勝つ)ためには、生活の一部にする(習慣化する)ことがポイントです。たしか豚イヌの本にも書いてあったと思います。

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