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ハロルド・カーズナー博士

プロジェクトマネジメントの権威であるハロルド・カーズナー博士の講演を聴きました。

PMP試験にあたってそれなりにPMBOKガイドを読み込んだつもりでしたが、カーズナー博士の講演を聴いて、「顧客への貢献」と「ビジネスプロセスへの統合」という視点が欠けていたように感じました。PDCAサイクルを回すという意味でのマネジメントプロセスとして理解していたかもしれません。それはそれで正しい面もあるとは思いますが、カーズナー博士は、マネジメントプロセスというよりは、むしろビジネスプロセスとしてプロジェクトマネジメントを捉えているようでした。もはやプロジェクトマネジメントが開発、設計のための方法論にとどまらず、その上流のプロセスである要求定義や、さらには顧客とのパートナーシップの確立といった段階にまで求められつつあるというお話は興味深いものでした。もしかするとPMBOK次期バージョンでは、顧客とのリレーションシップの構築やビジネスプロセスへの統合といった観点が加味されるかもしれませんね。

以下私なりに示唆をうけた内容を整理しておきます。

プロジェクトマネジメントは、マネジメントプロセスというより、むしろビジネスプロセスとして進化してきた。つまり、これまでのプロジェクトマネジメントの意義は、顧客が要求する製品を提供することであった。しかし、マイクロソフトやHP、IBMが言っているように、今やプロジェクトマネジメントは顧客に対して製品ではなくソリューションを提供するためのものである。そのために不可欠なものがベストプラクティスだ。企業の中にあるベストプラクティスを活用すための仕組みが必要だ。こうしたエンタープライズ・プロジェクト・マネジメント(EPM)の役割は、ソリューションの提供からパートナーシップの確立へとさらに発展していくことだろう。

ベストプラクティスについて、日本人であれば「失敗から学ぶ」となりそうなところを「成功から学ぶ」といっているところが対照的でした。しかも、成功事例を外から探してくるという発想が、狩猟民族的な世界観で面白いと思いました。

(2007/11/20 マイクロソフト社主催 Project Conference 2007 in Autumn 東京国際フォーラムにて)

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