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2009年1月

「100年に1度の危機」の背景、メカニズムがよくわかる

『金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)』が、わかりやすかった。

リーマン・ショックを引き起こし、アメリカの5大投資銀行すべてを消滅させる直接的なきっかけになったのは、たしかにサブプライムローンの問題かもしれない。しかし、アメリカの金融政策の歴史を振り返ると、「100年に1度の危機」を引き起こした根本的な構造がみえてくる。それは、1995年の強いドル政策のときから、「すべてのお金はウォール街に通ずる」といわれる経済モデルをつくり上げてきたアメリカの金融政策だ。

日本の成長モデルというのは、消費を我慢して将来のために節約し、貿易黒字を蓄積していくというモデルである。
一方のアメリカがめざしたモデルはまったく違う。1995年からアメリカで始まったモデルは、我慢をして所得のなかから将来のために積み立てるのではなく、他人のお金を借りてきて、それを回転させ、レバレッジを効かせ、またたく間に巨額な資本へ膨らませていくというものであった。まさに錬金術である。そのためには、世界のお金をアメリカに流し込むための仕掛けが必要であった。IT革命もITバブルも、時価会計システムも、すべてつながる話なのである。
そのような日米の経済モデルの違いを、著者はそれぞれ「日本輸出株式会社」と「アメリカ投資銀行株式会社」という比喩で表現する。

著者は、今回の世界金融危機と、アメリカによる新自由主義の行き詰まりについて、「資本-国家-国民による三位一体関係の崩壊である」と意味づける。つまり、企業(資本)が製品をつくって販売し、経済活動が活発になることで国家は税収が増え、その税収を使って国家(政府)は国民に対してサービスを還元するという流れが、断ち切られてしまったのだという。

「サブプライムローンがつくられ、その証券化商品を売り買いしていた投資家たちは、自分たちの行為がアメリカの国家や国民にとって役に立つよいことであるとは思っていなかったでしょう。(P41)」と著者は指摘している。金融工学といえば聞こえはいいが、リスクを細切れにして、混ぜ合わせた金融商品をつくって、確信犯的に売り逃げたのなら詐欺行為ではないか。資本を右から左に動かすだけで、信じがたい利益を手にした資本家たちがぬくぬくと生活する傍らで、真面目にものづくりに取り組んできた日本のメーカーが報われないのは、やはりどこかおかしい。

資本-国家-国民という三位一体の関係が崩れ、資本が国家に対して優位に立った今、政治への期待は大きいと思う。それは、単に大きい政府をつくろうという議論ではない。「アメリカ投資銀行株式会社」にくっついて成長してきた「日本輸出株式会社」というモデルを根本的に見直し、今後日本がグローバル環境のなかで、どのように成長していくべきかを示す、将来的なビジョンづくりである。

金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)
金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)

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原監督と山田久志コーチ




コネタマ参加中: 野球日本代表メンバーの中で、一番注目している選手は?

原監督と山田久志ピッチングコーチのベンチワークに注目してます。
野手はイチロー選手をはじめ、たぶんメジャー組が引っ張ってくれるでしょう。課題は投手陣の起用法ではないでしょうか。

国際試合の経験の少ない首脳陣が、若いピッチャーの持ち味をどれだけ活かせるか。データにとらわれずぎることなく、サムライらしい粋な采配(ってどんな?)をみせてほしいものです。

ゾーンぎりぎりでボールを出し入れする野球は、審判のレベルがともなってこそですが、北京での苦い経験を勝利にどう活かすのか。これも見どころか。

松坂、ダルビッシュ、岩隈が先発3本柱とのことですが、和田と涌井をどう使うのか、また層の厚い外野手の中で、唯一の右バッター内川(内野も守れるけど)がどのように起用されるのかも興味がありますね。

早くこい、こい、WBC! 楽しみです。

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人生、意気に感ず

日経新聞の広告に、阪和興業の北社長の座右の銘として紹介されていました。
彼は、石油ショックのときに通産省の役人だったそうですが、トイレットペーパー騒動の際、関係者の協力をとりつけ、事態の鎮静化に奔走したときの体験談を挙げ、こう語っています。

「どんな困難があろうとも、私利私欲にとらわれずに最善を尽くすとの信念を持って事に当たれば、必ず共鳴し、助けてくれる人が出てきます。」

また、
「たとえ逆境におかれても、信念を持って努力を続けていけば、助け舟を出してくれる人が現れ、必ず道は開けると思います。」
と、若い人たちへメッセージを贈っていました。

(以上 2009/1/27日本経済新聞 朝刊32面より)

「人生、意気に感ず」・・・いい言葉だと思いました。

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ピアンターレ発表会

今年のピアノ発表会は娘のみ。「トルコ行進曲」と「海の見える街」を演奏しました。
毎年少しずつの上達が嬉しい。一番実感しているのは本人かも。

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トリスバー

スケートの帰り、娘とトリスバーに寄りました。といっても、お酒を飲むのではなく洋食を食べるためです。ここのランチは、手作りハンバーグにスープとライスが付いて690円。ランチメニューには、他にもビーフシチューやポークカツレツ、ハヤシライスなどもあります。横浜ダイヤモンド地下街という繁華街にありながら、知る人ぞ知る隠れ家的なお店なのです。以前会社の同僚が教えてくれました。

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鎌倉初詣の旅

国鉄色というのは旅情感があっていいですね。停車中の特急型車両には「鎌倉初詣の旅」というラベルが貼ってありました。→これのようです。
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(鎌倉駅にて 2009年1月17日14:25頃)


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「これは急ぎの御用だからゆっくりやってくれ」

幕末の外国奉行だった川路左衛門尉聖謨(かわじ さえもんのじょう としあきら)が、下僚にいった言葉だそうです。(阿川弘之「大人の見識」より)

ちょっと違いますが、家の引越しのときに、ベテランが新米に対して「急いでやるのと、慌ててやるのは違うぞ!」と指導していたのを思い出しました。
急ぐときほど、ゆっくりと。

大人の見識 (新潮新書)

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知識組替えの衝撃

PDU確保もかねてMPUF主催のセミナーに参加してきた。講演タイトルは「知識組替えの衝撃~現代の産業構造変化の本質」。先に経済産業省が出した報告書の解説であるが、なかなか興味深い話だったので、要旨をメモしておこう。

現代の産業構造には、「グローバル化」「オープン化」「知識経済化」という3つの潮流がみられる。従来のピラミッド型の産業構造は、いまや砂時計型の産業構造に変わりつつある。これは、製造業だけでなく、金融、情報、医療、農業などあらゆる産業で起きている。

わが国には世界に誇りうる価値がある。
たとえば、製造現場での技術力やものづくりのノウハウ、環境関連技術であり、人々の社会的な問題意識の高さ(「もったいない」など)であり、クールジャパンと呼ばれるコンテンツやファッション、日本料理、伝統工芸などの衣食住をカバーする日本文化である。しかしながら、わが国には、グローバル化、オープン化、知識経済化という産業構造変化に対応して、組織や業種、市場(国境、地域)、ものづくりとサービスといった境界を超えて、これらを組み替え、グローバルなトレンドを創り出す力が欠けている。

日本の中小企業は自立しなければならない。
これまでの日本の中小企業は、系列取引を通じてセットメーカーとともに海外に進出するか、最終製品に組み込まれて輸出しているだけであった。これに対しドイツの中小企業は、田舎に立地しているものの、直接海外を相手にビジネスをしている。彼らは直販によってブローバルな顧客ネットワークを開拓、維持している。わが国の中小企業も、技術力をもとにグローバル企業として「第2の創業」が必要な時代になりつつあるし、それは十分可能である。工業デザイナーの奥山清行氏が手がける山形工房や、iPodのステンレスカバーの加工を引き受けている新潟県燕市の磨き職人などの例もある。

個々の日本企業は優れた技術をもっている。
しかし、それらは往々にして「埋もれた技術」や「宙に浮いた技術」になっていることも多い。それらの技術は使われなければ宝の持ち腐れである。外資系企業やファンドはそのことをよく知っており、インテレクチャル・ベンチャーズのように、日本の企業や大学がもっている特許を買い集め、他に売ることをビジネスにしている会社もある。技術をどう使ったらいいかを知るには、発明を発見するためのインフラも必要である。「イノベーション創造機構」はそういう経緯で創設された。イノベーションの方向性を的確に見極めるには、しっかりと顧客ニーズを把握することであり、顧客との共創が不可欠になってきている。つまり、「オープンイノベーション」にいかに対応していくかである。

「ものづくり」と「サービス」は接近、融合している。
ダイセル化学工業の網干(あぼし)工場は、見学申込が殺到し数か月待ちだという。組立加工産業におけるカイゼン方式をプロセス型産業に適用した成功事例であり、製造原価20%削減を達成したそうだ。興味深いのは、オペレーションを含めた現場に蓄積されたノウハウを横河電機と連携し、知的生産支援システムとして、他社に販売していることである。ようするに化学産業が知識産業化した事例といえる。プロセス型産業を環境知識産業とみなせば、化学、鉄鋼、プラントメーカーの境目はなくなる。鉄鋼産業、エンジニアリング産業等との知識融合によって、環境ソリューションサービスとして成長していくことで、環境技術分野で世界をリードすることにもつながろう。

トレンドは必ずしも欧米発ではない。
中国で日本のファッション誌の翻訳版が爆発的に売れているそうだ。しかも、現地のファッション誌が7~8元なのに比べ、日本のものは22~23元と3倍近い価格にもかかわらず、女性向けファッション誌の売れ行き上位を独占しているという(Ray、ef、ViVi、MINAの4誌で55%)。このことは、80年代後半からつくられてきた多様なファッションカテゴリーを、日本が海外に向けて発信していることを意味する。トレンドは必ずしも欧米発ではなくなっており、ジャパンクールを活かして日本から発信しうる可能性がある。日本発のフレームワークで、各地域の消費者の嗜好パターンやライフスタイルを分析していけば、グローバル市場のマーケティングに役立つインフラ消費インテリジェンス基盤をつくることにもなる。

このように、製品やサービスに込められた知識が、新たな付加価値を創造する時代になりつつある。市場、業種、組織といった垣根を超えた知識の大胆な新結合こそ「知識組替え」である。こうした知識組替えと新結合は、あらゆる産業分野で、また大企業か中小企業化を問わず求められているのである。

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肉そば

肉そば

今日は山形に出張。昼食に食べた「肉そば」は、麺にこしがあって美味しかった。どんぶりに入っているのに冷たい汁。このあたりの名物らしい。山形一寸亭にて。

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稲村ケ崎

稲村ケ崎まで自転車でサイクリング。
雲の切れ間から差し込む太陽がきれいでした。新田義貞の鎌倉攻めの伝説のように、黄金の太刀を投げ込めば、さっと潮が引くような雰囲気が出ていました。
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稲村ガ崎海浜公園には「ボート遭難の碑」があります。逗子開成中学校の生徒12人の乗ったボートが遭難し、全員が亡くなったのは1910年のこと。兄が弟をその小脇にしっかりと抱きかかえたままの姿で発見されたという悲劇が、ブロンズ像のモチーフになっています。
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ぼたもち寺

通称「ぼたもち寺」と呼ばれる鎌倉の常栄寺です。
日蓮上人が、幕府や諸宗を批判した罪で、龍ノ口刑場に連れて行かれる途中に、桟敷の尼がぼたもちを捧げたことから、「ぼたもち寺」の愛称で親しまれているそうです。

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初すべり

正月3日は、子どもたちとスケートに行ってきました。2時間でくたくたに。健康的な正月です。
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神奈川スケートリンクにて

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新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
鎌倉で迎える初めての正月です。
由比ヶ浜には、すでに初日の出を見にきた人たちが沢山いました。
7時頃、坂ノ下付近から、美しい初日の出が見えました。
今年も良い年でありますように!

6:50
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6:56
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7:00
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7:01
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7:03
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