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はじめての課長の教科書(本vsオーディオブック)

最初にAmazonで本を買ったあと、Febeでオーディオブックも買ってみました。

本のほうは、普通のビジネス書と同じように通勤電車で飛ばし読み。ほかのビジネス書もそうですが、一言一句味わって読むわけではありません。いい意味で、分かりやすい内容法ほどサラッと流れていってしまう感じをもっています。全部読んでも1時間半から2時間くらいでしょうか。もともと図表やイラストが少ない本なので、見た目にはちょっと退屈です。


これに対し、オーディオブックのほうは、本とまったく同じ文章を読み上げているだけなのに、なぜか説得力があります。個人的には、オーディオブックのほうがこの本のよさ、すごさを実感できたような気がしました。耳から入る情報の方が、濃淡があって想像力が掻き立てられるのです。まあ、このあたりは本の中身とナレーターの相性、また読者のナレーターの好き嫌いもあるでしょう。ただ、やたらと時間がかかります。聴きっ放しにして通勤片道(1時間)で1章分(約40ページ)というペースですから決して早くはないですね。


ある章は本を読まないで、先に音声だけで聴いてみました。そうすると、音声を聞いたあと文章を確認したくなりました。この感覚は何なのでしょう。逆に、本を先に読んでしまったところは、あえてオーディオブックを聴き直したいという気持ちは起きませんでした。このあいだFebeの人とお会いした際に聞いた話なのですが、実際、本とオーディオブックの両方を買う方も多いんだとか。オーディオブックの購入者が、さらに本も買うという順番なのでしょうか。


最近流行りのオーディオブックですが、その良さとして、いわゆる「ながら聴き」が推奨されているようです。しかし、私自身に関して言えば、この本のようなビジネス書については、ちょっと厳しいかなという印象を持ちました。たとえば、新聞を読みながらオーディオブックを聴くという芸当は私にはできませんでした。こんど、オーディオブックをBGMにしながら企画書をつくってみたり、予算管理などの事務作業ができるものか、またクルマの運転をしながら、どれだけ聴いた内容が理解できるものなのか、自分で実験台になって試してみようかと思います。いずれにしても、何かを知りたい、学びたいという心の準備(レディネス)があってこその学習効果ではないかと思いますね。ながら学習とはいえ、ただ漫然と聞き流していただけでは、何も残らないような気はします。


内容的には、第5章「課長のキャリア戦略」がよかったです。最後のコラム「テレビがダメで読書がアリの本当の理由」のなかで著者の酒井穣氏が述べている読書がもたらす効用が、なかなか説得力があって共感しました。読書を通じて、他人が文章に圧縮した情報を、動画として脳内で解凍し再生させる能力、すなわち想像力を身につけられるというのです。文章を書くことで情報の圧縮技術を高め、良い文章にたくさん触れることで情報の解凍技術を磨くという視点がおもしろかったです。


そういえば、同じようなことを以前、「本」のブロガーとして知られる小飼弾氏が言っていました。ネット時代だからこそ「本」の重要性が高まってきていると。日経新聞の記事(2月23日)がおもしろかったので切り抜いてとっておいたのを思い出しました。売ることを前提にしてつくられる本は、濃縮済みのメディアであり、必然的にネットよりも精度が高くなる。また、本を読むということは、自分の中に世界を構築していく作業であり、読みながら想像力を駆使し、知見を広げていくのだと。至極本質的な話だと思いました。


本の選び方について酒井氏は、「良さそうな本」を多読するよりも、「良書」を選択的に読むことのほうが重要だと述べられています。さらに、いくら良書であっても、実際に実行する機会やプロセスがない限り読む価値はありまりないと断言。実際に旅行する予定のない場所について書かれた旅行ガイドブックは、仮にその内容が優れていたとしても、その人にとっては、あまり意味のないものになるでしょうと。ほんと、そのとおりですね。小飼氏は例の新聞記事のなかで、作家名やタイトルではなく目次に注目することが良書選びのポイントだと言っていました。街の本屋さんには大変申し訳ないのですが、このことは私も実践しているつもりです。

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