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PMシンポジウム2009

PMシンポジウム2009(1日目)に参加。
今回のテーマは「時代に克つ~知識から知恵へのプロジェクトマネジメント」であった。

基調講演は2本。

まずロボット博士の古田貴之氏がロボットの最新動向を紹介。実際の最先端ロボットの動画を示しながらのプレゼンは聴いていて楽しかった。「物作り」でなく「物事作り」が必要であるとのメッセージだった。

森ビル専務の森浩生氏の「上海環球金融中心」建設プロジェクトの話も興味深かった。着工から14年、工期中に死亡事故ゼロという偉業を成し遂げた。日本企業の技術力を誇らしく思った。

午後の部。
PMコンセプツ長尾氏のセッションは、オフショア開発の落とし穴について。オフショア開発(グローバルビジネス)では性善説を捨てなければならない。利害対立を避ける日本人のマインドこそ問題であるとのこと。事を穏便に済ませる、相手によく思われたい、関係にヒビを入れたくない、外国人を別基準で対処する、等はすべてPMの基本姿勢として不可。ヌケモレのない契約実務もポイントになりそうだ。

マインドエコー香取氏は、ホールシステム・アプローチ(決めない会議)を紹介していた。数の力や職位によって物事が決まるのではなく、ダイアログを通じて誰もが真に納得できる結論を得るための意思決定の手法だと理解した。前のセッションで聴講したオフショア開発の性悪説と正対的な考え方であるが、こちらの方が日本人のメンタリティーに合いそうな気がした。むろん双方とも不可欠ではある。

ソニー森田氏の発表は、日科技連SQiP研究会の成果であった。ユニークな点は、現場で起きているコミュニケーションミスなどの問題分析に、「思い込み」という視点を取り入れていたことだ。ビジネスのグローバル化等によって多様な価値観をもつ人たちと仕事を進めるうえで、相手の立場や文化、思考について一歩踏み込んだ人間理解が求められているのだと思う。

ニルソフトウェアの河合氏は、リスクマネジメントを組織学習のツールととらえ、PRIMEという具体的方法論を紹介していた。モデルを使ってリスクを見える化し、それらをつなぎあわせて失敗シナリオをつくること自体が学習になる。

タワーホール船堀の展望室からの眺め。
20090910tw

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