フィッシュストーリー
「動物園のエンジン」
仙台の街を舞台にしたラッシュライフを思い出します。
伊坂さんらしい動物愛護の精神もうかがえます。
地下鉄のなかでの主人公の回想の物語だが、余韻がうまい。
「サクリファイス」
閉鎖的な村は、どこかオーデュボンの祈りを彷彿させます。
「こもり様」という奇怪な風習をもつ寒村に生まれた2人の男。
その境遇が、「犠牲」という運命を決定づけたのか。
「フィッシュストーリー」
フィッシュストーリーでつながる過去、現在、未来。
二十数年前、現在、三十数年前、十年後
と、タイムマシンで行き来するようにストーリーの全容が明かされます。
つなげてみたら、偶然がもたらした奇蹟の物語なのでした。
「ポテチ」
個人的には、四作のなかで一番好きです。
重力ピエロに通じる母親の愛を感じさせる作品でした。
遺伝がもたらす運命にほろっときますね。
運命をつかさどるものは遺伝、境遇、偶然
チルドレンのなかで引用する芥川竜之介の言葉が思い出されます。
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