映画・テレビ

天は我々を見放した

シルバーウィークの最終日、テレビで八甲田山の映画をみた。
神田大尉(北大路欣也)が発したこの言葉に力尽き、賽の川原に次々に倒れる隊員たち。絶望的な白い世界、厳寒の八甲田山の迫力に圧倒されてしまった。
八甲田山の雪中行軍の話は、リーダーシップの教科書としても使われているようだが、自分が神田大尉の立場だったらどうだろうかと考えさせられる。上官である山田少佐の強圧的発言、論拠のない意見に対し、断固として自分の考えを主張し、「責任者は私である。私が判断します。」と主張できただろうか。

八甲田山 完全版 [DVD]

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鷹匠の息子

デジタルシネマらしい美しい映像であった。
撮影地はモンゴルの首都ウランパートルから車で7日もかかる場所。もともとドキュメンタリー作品を撮ろうとしていたが、取材で出会った現地の鷹匠の親子にキャスト出演してもらい、フィクション物語としてつくりあげたとのこと。
多くの映画作品のように出発~試練~帰還というストーリーにそって12歳の少年パザルパイの成長が描かれていた。ドイツではすでに上映され、北欧諸国でもこれから公開予定だと聞いたが、日本でもぜひ劇場公開してもらいたい。

20090713
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009にて

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夢を語れ、不可能を超えろ

6/30のNHKテレビ「プロフェショナル 仕事の流儀」は、燃料電池車の開発物語であった。新幹線のような加速性能をもち、水を排出しながら走る夢のようなクルマである。

ホンダで燃料電池者の開発責任者をしている藤本さんは、世界初、世界一をめざすプロジェクトにおいてリーダーが果たす役割は、メンバーに夢を語り、メンバーとビジョンを共有することだと言っていた。リーダーシップの教科書にはよく書いてあることだが、本で読むのとは一味違う臨場感がある。
そして「思い」は意地でも形にするということ。CO2の排出ゼロ、水素をエネルギーにして発電しながら走るクルマをつくるのはあたりまえであって、そこにクルマ本来がもつ運転する楽しさも実現しなければ意味がないという高い志に感銘を受けた。

藤本さんたちがつくった燃料電池車のことを、ドイツ人技術者が「空飛ぶじゅうたんのようだ」と評していた。技術者冥利に尽きる瞬間だったであろう。

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一人のカリスマよりも、たくさんのヒーロー

藤巻幸夫氏の「人心巻きこみ力」。きょうのテーマは「熱い組織のつくり方」でした。

老舗メーカー福助の立て直しでは、藤巻社長自らとにかく現場を走り回り、社員一人ひとりに直接声をかけていました。冷めた社員に対しても、粘り強く引き込むように関わっていけば、必ず心のスイッチが入るときがあると言ってます。

日替わりヒーローを生み出すような組織にしたい。藤巻氏の強い思いがあったようです。熱を伝染させるという言葉、そして社長の仕事の中で、人事が一番大切だと語っていたのが印象的でした。社員300人との面接と全員の持ち味の理解、なかなかできることじゃないですね。

4/16放送 NHK教育テレビ「知る楽 仕事学のすすめ」より

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"育て"の極意

教育研修にたずさわる者として、本日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテーマは、大変興味深かった。茂木さんによれば、子どもを育てるのも、部下を育てるのも、自分を育てるのも、基本的には変わらないということ。

"育て"の極意とは、次のことであった。
・あえて教えない
・ひたすら待つ、ただし観察しながら
・芽を見つけたら、その時本気でアクション

人に教えられるよりも、自分で考える方がドーパミンの分泌量が増える。その結果、脳がその直前の行動を繰り返そうとするようになり、行動が強化される。

ひたすら待つのだが、その際、自発性の芽に注目する。ドラゴン桜のモデルになった竹岡先生が、生徒の自発性の芽を見つけたとき、わざわざ自宅に帰って資料を調べて生徒に答えを示したというエピソードがあった。時間をおかないで、その場でアクションをとることが重要。自発の芽が出てくるときは、脳が空白を埋めてほしいというサインを出しているとき。タイムリーに埋められれば、記憶が定着するのである。

ただ待つだけでなく、ほめてやることや、ヒントを与えることも大切。たとえば、どこかに連れて行ったり、だれかに会わせるなど、環境を変えてあげることが、親や上司の役割となる。

自発性には「未知への挑戦」が不可欠。どうすれば、そういうスピリットを育てられるのか。それは、親なり上司が、子どもや部下にとっての安全基地になることである。
安全基地のポイント
・やりたいことをやらせる
・応援団に徹する
・欠点も受け入れる
・困った時こそ手助けする

やりたいと思ったら全力でやる「自発性の回路」は、何によって育んでも良い。最初はイヤイヤながら始めたことであっても、プロフェッショナルになる人は、必ず自発性がある。

自分を育てるには、クヨクヨと後悔することを勧める。
反省と後悔は違う。後悔は、想像と現実を脳の中で比較である。「あのとき、こうすればよかった」「他にこういうやり方があったのに」ということを、なるだけ具体的にイメージすればするほど、失敗の経験が、悔しさや悲しみととともに脳に強く記憶され、適応力が向上する。つまり、後悔は未来のためにある。

将棋の世界では事後に感想戦というのがあるが、人生の感想戦を行うことで、自分を育てることができる。

育てることで、育てる側も育つということも大事なポイントだ。人間は、お互いに育て合うことで、成長し合える。

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警官の血

「警官の血」を2夜連続で見た。
こんなにゆっくりテレビをみたのは何年ぶりだろうか。

警察という巨大組織のなかで、組織をうまく利用する者もいれば、組織に利用される者もいた。どちらにしても、巨大組織における個人警官はちっぽけな存在だ。
しかし、キャリア官僚の力を及ぼすことができる位置にいる人間は別。そんな不条理な組織のルールを逆手にとり、最後に組織にYESと言わせたシーンだけが救いだった。

「なぜ僕なんですか?」
「おまえには警察の血が流れている」
主人公はこの問答についてどのように感じ、どのように覚悟したのだろうか。
原作も読んでみたいと思った。

警官の血 上巻

警官の血 下巻

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箕島×星稜

テレビ朝日開局50周年の報道ステーションでは、甲子園の名勝負「箕島×星稜」の延長18回の死闘を、当時の映像と関係者の証言で振り返っていた。

延長12回表、延長16回表、いずれも星稜が1点勝ち越し、その裏の箕島は、いずれも2アウトをとられてから起死回生のホームランで同点に。結局、箕島が延長18回裏にタイムリーヒットでサヨナラ勝ちをおさめたのだった。

阿久悠さんは、1979年(昭和54年)夏の甲子園のこの試合を、最高試合といい次の詩を贈ったという。
“「奇跡」と呼ぶのはたやすい。しかし「奇跡」は一度だけだから「奇跡」なのであって、二度起これば「奇跡」ではない”

あらためて、ものすごい試合だと思った。

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NHKスペシャル:世界自動車危機

GMを経営危機に追い詰めたのも自動車版サブプライムともいえる手法だった。ローン販売の7台に1台が焦げ付いたというから尋常ではない。深夜に新車同様のSUV車の引き上げ作業をする債権回収業者(レポマン)は大繁盛だそうだ。

プラスチック生成技術をもつ世界中の企業の買収を進めているという投資家へのインタビュー。電気自動車の時代になっても、インパネやダッシュボードの内装にはプラスチックが不可欠。だから将来莫大な利益を生み出すビジネスになるはず。これを独占したいという。着眼はすごいと思ったが、聞いていて愉快ではなかった。

デトロイトのモーターショーでGMの新車が披露された。電気自動車であった。GMのエンジン部品を作ってきた某メーカーは、自動車産業からは撤退し、医療機器の部品メーカーとして業態転換を図るつもりだという。

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子どもといっしょに観たい映画

GWに子どもといっしょに観たい映画。
以下3作は文句なしにおすすめ。

遠い空の向こうに
遠い空の向こうに (ユニバーサル・セレクション2008年第4弾) 【初回生産限定】 [DVD]

オールド・ルーキー
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北京ヴァイオリン
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生きる

「生き方」について考えさせられる黒澤明監督の名作。
シリアスで切ない話に違いないのですが、なぜか見終わったあとに安堵感をおぼえました。

ブランコのシーンで、「楽しそうだったので声をかけられなかった」と自責する警察官の言葉が心にしみます。
これまで死んでいた主人公でしたが、死を受け容れ「生きはじめた」ときのハッピーバースデーの祝福に、観ている方も元気づけられました。

血のつながっていない赤の他人が、(癌であることを知らなくても)主人公に手をさしのべるシーンにも救われた気がします。

生きる

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